最近読んだ本の中でちょっとばかりご紹介をば。
●「サンカとともに 大地に生きる」 清水精一さん著 2012年 河出書房新社
実は元の本が書かれたのは1934年。戦前です。
私の尊敬する民俗学者 宮本常一先生の自伝「民俗学の旅」(こちらも名著です!)の中に紹介されていたので今回読んでみました。内容は清水さんの自伝。
2012年に出されたものは、現代仮名遣いなどに読みやすく直してあったようでした。ただし、戦前の原題は「大地に生きる」のみ。
「サンカとともに」は今回足されたようなのです。サンカというのは大阪を中心にいわゆる乞食をしていた人たちの総称。
著者の清水さんは地主の家に生まれたけれども人生に悩み、お坊さんもやった後に大阪のサンカの人々と一緒に生きるようになり、晩年はその社会復帰に尽力されていたそうです。
サンカについての記述が多いから、そのことがタイトルに付け足されたようで、図書館での請求記号も社会問題とかそっち系統の368。でも、私としては自伝の289でもよかったような・・生きることについてひたすら悩みぬいた名著でした。復刻してくださった方に感謝です。
まず図書館で借りて読んだのだけれど、とても良い本だったのでAmazonで買いました。
●「難民高校生」 仁藤夢乃(にとうゆめの)さん著 2013年 英治出版
夢乃さんっていい名前だなぁ。
「居場所がない」高校生についての話。彼女自身もそうだったけれど、恩師にめぐり会ってめきめき成長していく姿は頼もしいです。
東日本大震災の時の東北の中高生についての記述も良かった。彼女は震災の時から、若者と他の世代などをむすびつけていく「Colabo」(コラボ)という団体を立ち上げて活動しています。
後で気付けば結局どちらも請求記号368・・どこまでも私は社会系が好きなのね
コメント
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たまに読んでるんです実は。今回コメント初です☆読者登録させて頂きました^^仲良くして下さい☆私は心理学・恋愛・日々のこと♪を書いてます!! よかったら遊びに来て下さい☆