インド人は家族がすべて?〜インドの家族観・結婚観〜

 

今回は、インド人の精神の根幹をなす家族観・結婚観についてです。

1.インド人の家族観

まず、典型的なインド人の家族ってどんな感じでしょう?
(多少例外もあります。インドは広いですから。)

●宗教的な家族が多い

・・基本的に、それぞれの属している宗教の風習を、家族の中で代々伝えていっています。
ヒンドゥー教徒なら家の中には神様の絵や像があって、毎日お線香を立ててお祈り。

例えば私のルームメイト、ジョーは「祭壇」とまで行きませんが、銀色のお盆に

神様の絵・お線香立てなどを乗せたミニ祭壇を持っていました。

そして、ほぼ毎日お線香に火をつけていました。

 

家族によって最も尊敬する神様が違うようです。

例えば、ジョーの家族はシヴァの神様を一番崇拝していました。

だから、ジョーは毎週月曜日(シヴァの神様の日)は朝から日中にかけては断食。といっても、飲み物や果物(要は調理されていない自然のもの)なら摂れます。そして、人によっても違いますが、夕方ごろ解禁。夕飯を食べます。

この断食という考え方は、食べるのを我慢することで、あらゆる欲望に耐える訓練をしているそうです。

●家族・親戚の結びつきが強い

たいていの家はみんな家族が仲良し。
従兄弟(いとこ)とかもいっぱいいて、その人たちのことも「きょうだい」だというので、さいしょは全員兄弟なのかと思ったけれど、どうやら従兄弟でも(果ては仲の良い近所の友達も)、みんな兄弟扱いなのだと分かりました。
大学院生の子たちも、毎晩のように家族と電話してる子がいっぱい。(うちの大学院は、インド全土から学生が親元を離れて来ていたのです。)

ご近所さんや友達との付き合いも、家族ぐるみ。
家に友達の家族を丸ごと招待することもよくあります。ロウワーミドルクラス(中流階級の下のほう)以上のお家なら、たいてい家に応接スペースがあります。

もう、家族なしでは生きられない感じ。
前に紹介した、彼氏と宗教が違うために結婚に踏み込めない友達に、『アメリカかどっかに駆け落ちして、子供が出来たら帰ってきたら?』と(けっこう本気で)勧めたのですが、自分の家族と離れて生きることなんて(留学とか以外では)ありえないため、『無理。』と言われました。

2.インド人の結婚観

(南インド・ケーララ州の友達エミィの結婚式。とってもゴージャスな式でした。ちなみに彼女はキリスト教徒。)

そもそも、インド人にとって結婚とは、昨今の日本のような個人と個人のものではなく、どちらかと言うと昔風の家同士の結婚。
インドではお見合い結婚が主流ですが、お嫁さんは絶対旦那さんの両親に気に入られなくちゃいけない

男性優位の社会なので、花婿側が強いのです。
(脱線しますが、北インドが中心の風習でダウリーと呼ばれる花嫁の結婚持参金のようなものがあります。花嫁側は花婿側にものすごい量の贈り物をしないといけない。服とか家電とか。これが少なかったりすると、嫁いだ先で花嫁の立場がますます弱くなるのです・・挙句の果てには殺されちゃうことも・・。)

家族を中心にした人間関係がとても強い社会なので、お互いの家族がOK(保障)している結婚、というのは結婚する2人にとっても安心。だから、お見合い結婚が機能しているのです。
(ただし、夫が大酒飲みだったり、暴力的だったりするケースもあり、そうなると悲惨。離婚もまだ社会的にそんなに認められていない、というかほとんど有り得ないので、大変です。)

あとは、インド人の友達が言っていてなるほどなぁ、と思ったのが、
恋愛結婚とお見合い結婚の違いは、結婚前から相手を愛するか、後から愛するかの違い。人には良い面と悪い面があって、恋愛結婚したからと言ってその悪い面が直るわけじゃない。いいところは誰にでもあるんだから、(お見合い結婚でも)大丈夫。』
という。脱帽・・。

ともかくも、インドに行ってきて私の結婚観は変わってしまいました。
前はお見合い結婚なんてありえない、と思っていたけれど、『あぁ、基本的な条件がお互い合っていれば、お見合いとかもありなのかもなぁ。』とな。

 

 

一部改定:2019年8月6日

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