前回のムンバイ電車小話はこちら♪
今回はローカル電車の乗り方!について紹介します。
(独断と偏見により、難易度を星3つ分で表示してありますw)
駅の窓口で切符を買う(難易度 ★)
駅によっては窓口に長〜い列ができているが、ともかく並ぶ。
自分の番が来たら、窓口の人に行き先の駅名を叫ぶ。
例「ダーダー!(Dadar)」
2人分の時は
「トゥー!(Two)」
往復にしたい時は
「リターン ティケット!(Return ticket)」
そうすれば、駅員さんは切符を発券して、値段を英語で言ってくれるのでお金を払う。市内ならだいたい10〜15ルピー。(約15〜25円)
ところで、こうやって買えるのはもっともポピュラーな2等車両のチケット。
混まないけれど料金が跳ね上がる1等車両(でも、見た目は2等とほとんど変わらない)に乗りたい人は、切符を買う時にもう一言
「ファーストクラス!(1st class)」
と言いましょう。
ちなみに、私がいた頃は前払いのクーポン切符があって、それを使えば窓口で切符を買わないで電車に乗れた。でも、クーポンシステムはどうやら2015年に終わってしまったらしい…。
ホームへ行く(難易度 ★★)
改札口はないので、切符をゲットしたら人の流れに沿ってホームへ。ホームに向かう歩道橋にはよく物乞いの人がいる。
(学校の最寄りゴバンディ駅。靴磨きのおじさんの後ろの階段からホームへ行く。)
ホームに行くだけなら簡単だけど、どっちのホームが自分の行き先方面かを確認するのが大事。確認方法は
①人に聞く
男性は男性に、女性は女性に尋ねるのがベター。
ホームを指しながら行きたい駅名(ダーダー?とか)聞けば、頷いたり別のホームを指したりしてくれるはず。
②ホームの電光掲示板を見る
大抵、以下のような順番で書いてある。
[終着駅のアルファベット 発車時刻 各駅電車or快速 あと何分で来るか]
乗り込む!(難易度 ★★★)
そもそも、乗る前にホームで車両のどの辺に乗るかのアテを付けておくのが(特に女性は)大切。まず、車両は乗る人によって大まかに3つに分かれている。
男性・・・普通の切符(2等)だと普通車両。
1等を買えば1等車両(数は少ない)。
ただし、女性専用車には乗れない。
女性・・・普通(2等)の切符で一般車両の2等車(男性もいっぱい乗ってる)
にも乗れるが、オススメは女性専用車(2等)。
1等切符を買えば、1等車両へどうぞ。
女性専用車の位置を探すには、ホームで女性が固まっているところを
見つけるか、”Women’s coach”という看板を探す。
女性専用車は1本の電車に3ヶ所くらいある。
障害者・・・障害者用スペースがある。
車両1つ丸々ではなく、数人乗れる程度の狭いスペース。
で、戦いは電車がホームに到着する時から既に始まっている・・。
①まず電車が停止する前に、自分が乗れる車両かどうか見てチェック!
もしも目の前に来た車両が1等車なら、慌てて1つか2つ横の入り口に移動。
②降りてくる人たちをかわしつつ、ドアににじり寄る。
③周りの人たちも我れ先に乗り込もうと、虎視眈々とチャンスを狙っている。
その中を果敢にドアへと突っ込んでいく。
(ムンバイローカル電車には、「整列乗車」なんてお上品なルールはない。乗れるか乗れないか、それが全てだ!w)
④電車がガタッと動き始める前に乗り込んだらもう安心。
もし、ワタワタしちゃって自分が乗る前に電車が動いてしまった場合は、ムチャをせずに次の電車が来るのを待ったほうが安全✨
(一般車両では、乗り切れないと屋根に登り始める人たちがいる・・。)
(ヒンドゥスタンタイムズの新聞広告。
「屋根に乗って旅するのは、あなたの人生の終わりの旅になるだろう。」
「電車の屋根に登るのは500ルピー[約800円]の罰金か、3ヶ月の懲役」だと書いてある・・けど、朝とかラッシュ時に登ってる。)
リラックスして電車を楽しむ(難易度 ★)
ゆったりしたい人は、奥のベンチへ。
スリルを味わいたい人は、開けっぱのドアの近くへ。
(ただ、くれぐれも電車から転落しないよう気をつけて下さい。)
たまにお買い物も楽しめる。
私がよく乗っていた女性2等車では、ピアスやキーホルダーを売り歩くお兄ちゃんがいた。普通2等車では工具7つ道具セットみたいなのを売ってるおじさんもいた。
他には、障害者のおじいちゃんがペンを売りに来たり、
化粧をばっちりしてサリーを着たオカマさんたち(ヒジュラhijraと呼ばれている)が、手を叩きながら祝福(という名の物乞い)をしに来る。言い伝えによると、オカマさんたちは神様からそうすることを許されていて、柏手を打っては乗客の頭に触れていく。コインを渡す人もけっこういる。
また、夕方頃に車内のベンチに座っていると、前に立った女性に
「どこで降りるの?」
と聞かれることがよくあった。そういう人たちは座っている人に順番に降車駅を聞いていって、早めに下車する人を見つけては、
「じゃ、私あなたが降りたら座る。」
と席を予約するのだ。たくましい・・。
降りる準備(難易度 ★★)
降りる時のために、気にしておくポイントは2つ。
①車内アナウンス
ムンバイのローカル電車で使われている言語は3つ。
アナウンスされる順に、
マラーティ語(マハラーシュトラ州の言葉)→ヒンディー語→英語。
この3つの言語で
「次の駅は・・◯◯。」
と言われる。
ただ、路線や車両によっては全くアナウンスがないものもあるので、
路線図や駅名を見るか、もしくは人に聞いてこまめにチェックしましょう。
②左右どっちのドアから降りるか?
電車のドアは開きっぱなしだし、日本の電車みたいに「左側のドアが開きます。」なんて親切なお知らせはない。
じゃあ、ムンバイっ子は駅に着く前にどう確認するのか?
実は、ムンバイローカル電車では大きな駅が近くなった時、ドア付近でよく目にする光景がある。
それは、降りる人たちがすでにドア付近に集まり始める・・ということ。自分が次に降りるつもりでそこに並んでいても、後ろから肩をトントンされて
「Dadar?」(あんた、ダーダーで降りるの?)
と聞かれたりする。そしたら、うんうん頷けばOK。
逆に、自分はすぐ降りない場合、そう聞かれて首を振りながらその場を譲る時もある。
ともあれ、降りる駅の近くになってできる列に並ぶか、列ができなければ駅に電車が滑り込んだところで素早くホーム側のドアに移動しましょう。
ちなみに、大きな駅で降りるための列が出来上がっている場合、列の後ろに控えめに並んでいると、駅で我先に乗り込んでくる人たちを押しのけながら下車するハメになるのでご注意。
降りる!→駅を出る(難易度 ★)
さて、電車が駅のホームに完全に停まったら、段差に注意しながら下車しましょう。(大きな駅では、乗り込んでこようとする人たちともみあいにならないように注意。)
乗った時と同様、改札口はなし。そのまま駅の出口に向かえばOK。
ただし。たま〜に改札にぶち当たることがある。
(しかも、日本人顔=外国人顔をしているともれなく改札の遭遇率もUPしてしまう。)
ベージュ色の上下の制服を着たインド人があなたに近付いてきたら、それは鉄道警察の「改札」かもしれない。
その場合、きっと
「Ticket?」
と聞かれるので、堂々と切符を見せましょう。
そうすれば万事OK。相手はすごすごと退散してゆく。
でも、万が一切符をすでに駅のゴミ箱へ捨ててしまっていたり、持っていなかったりすると、罰金を払わされるハメになる。
(罰金を払わされた私の苦〜い体験は、こちらからどうぞ・・。)
ともあれ、楽しいムンバイ電車タイムをどうぞ♪
コメント
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電車に乗るだけでも、随分、大変なことなのですね。屋根に乗る風景は写真や映像で何度も見たことがありますが、罰金刑なのですね。
40年ほど前に聞いたことがあるのは、女性は普通車輌に乗るのは危険すぎる、と言う話でした。状況は相当変わっているようで、女性専用車輌もあるのですね。
なまりの強いインド英語を聴き取るのも、慣れが必要そうですね^。^
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>アヨアン・イゴカーさん
こんにちは。「罰金刑」とは言われているものの、恐らくザル状態なのだと思います。普通車両に女性が乗るのは、時間帯や混み具合にも左右されますが、日中の混んでいない時は割と大丈夫なイメージです。
[…] 電車に乗る方法は、以前の記事「ムンバイのローカル電車に乗ってみよう!」をご覧ください♪ […]
[…] ローカル感&安さ重視なら…ローカル電車(ハーバー線)を利用。時間は約45分。切符代は大人1人につき10ルピー(約17円)。ローカル電車の乗り方はこちらのブログ記事を参考にしてみてください♪ […]