1年目秋休み(2012年10月〜11月)3. 秋休み後半:病人

連載-インドがわたしの故郷になるまで

※あまりに前回から時間が空いてしまいました…。前回のお話はこちら


デリー小旅行から帰って4日間は完全に病人だった。

(そもそも秋休み前の期末試験期間から体調悪かったので、かれこれ2週間くらいこんな調子だった事になる。)


①10月31日(水)

  • 朝ごはんの後、オートリキシャで学校の無料診療所へ。(休暇中でもやっていた✨)
  • 診療所のアンベカ先生が書いてくれた処方箋を持って、薬局で薬をゲット。270ルピー(約430円)。
左から、お医者さんのアンベカ・マダムと、
私のカウンセラー担当をしてくれていたソナリ。
  • 道端のタマネギ屋さんでタマネギ買って帰る。10ルピー(約160円)分。(確か1キロか0.5キロ。)
  • 午後はひたすら家で休養。
  • 本当は、10月いっぱいで家を引き払って引越しする予定だった。でも、大家のおばあちゃんはすっかり病人な私を見てこう言った。

『アンティー(おばちゃん)はあなたがそんな状態のままほっぽりだす人間じゃないわ。回復してから引越ししなさい。』

 おぉぅ…この温かさは身に染みた…。


②11月1日(木)

  • まだ熱があって、一日中寝ていた。
  • 寝疲れたけど起き上がれない時間は、遠藤周作さんの文庫本『深い川』の続きを読んだ。その日唯一会ったのは、掃除・洗濯に来てくれるメイドのカルパナ。
  • ごはんはストックしてあったインスタント麺を作った。夕方に卵屋さんが自転車でチリチリ来たので、2個10ルピー(約16円)で買った。

③11月2日(金)

  • やっと熱が下がった!けど、まだクラクラして咳が出た。
  • ちょっと食欲も出てきて、ランチはデリバリーのチャーハンを頼んだ。90ルピー(約150円)。
  • 『深い川』読了。どーしてそこで終わるの…?
  • 体調不良すぎて頭を洗えなくなってから8日目。頭の地肌からホームレスのおっちゃんみたいな臭いがし始めた…。

④11月3日(土)

  • そこそこ回復。
  • 午後、やっっっっっっとシャワーで髪を洗えた!

私はその日の夕方、引っ越すつもり満々で、荷造りをすませた。

荷物はギター、バッグ、スーツケース、段ボール箱など合計9つ。

あれ?4ヶ月前に来た時は、スーツケースにリュック、肩掛けカバンだけだったのにね。

『2年後に帰国する時、荷物の量はどうなってるんでしょ〜ね?』

と、うっすら思いつつも、深く考えないようにする。


その日は、新居の大家さんミスター・マートレが外出するから、新居の受け入れ態勢が整い次第、夕方に電話するよ、と言ってくれていた。

でも、待てど暮らせど電話はこない。

挨拶しようと思っていた大家のおばあちゃんも外に行っちゃって帰ってこない。

さすがインド…!

ということで、引越し決行は満を持して、翌日11月4日になった。

ちなみに荷物を運ぶのには、大家のおばあちゃんが知ってるタクシードライバーを呼んでくれて、ワゴン型のタクシーを使った。タクシー代、つまり引越し代140ルピー(約220円)也。

さよなら、マイソール・コロニー。美しい家々と植物の楽園。

タイトルとURLをコピーしました