9月7日(土)夕方。
いつも何かとお世話になっている葛西のヨギさんのレストラン「レカ」の文化センターで、ガネーシャのお祭りがあるというので参加してきました!
ガネーシャのお祭り(Ganesh chatruti)については、
インド留学記でも一度書きましたね(^^)。
(以前の記事はこちら)
私が2年間いたムンバイでは、ガネーシャのお祭りは
年間で3本の指に入るくらい盛大なイベントです。
毎年9月くらいにあるこのお祭り。
(お祭りの始まる日が毎年違います。太陰暦か何か?)
そもそも、なんでこの時期にやってるのかを知らなかったのですが、
今回理由を初めて知りました・・。
ガネーシャのお誕生日のお祭りだそうです。
私は留学1年目と2年目で違う家に住んでいたので、
それぞれの所で2パターンのお祭りを見て、自分ではけっこうガネーシャ祭りを知った気になっていました。
が、世界は広い・・。
今回日本で経験した、ヨギさんの所のお祭りの儀式が一番本格的でした。
まず、今回のプログラムは
15:00~16:15 ガネーシャのマントラの朗唱
16:15~17:30 パフォーマンスと懇親会
17:30~18:30 ガネーシャのお戻りの式と歌と軽食
となっていました。
(参考:ヨギさんのフェイスブックのイベントのページ)
そもそも、初めの「マントラの朗唱」が1時間超ある・・。
私の知っているガネーシャ祭りのマントラ(?)は
「ガンパティ・バッパ!」
「モーリャ!」
だけ。それを1時間もやるのかしら・・?
と、気になりながら松戸から葛西へ。
すっかりインド時間で、遅刻して16時くらいに到着。
さて、レストランの2階のインド文化センターへ上がると。
やっていました!
①マントラの朗唱
私の知っていた短いものとは違いました。
1回読むだけで5分くらいかかるガネーシャを讃えるお経(ヒンディー語かサンスクリット語?)を、
全部で21回読む!・・・というものでした。
マントラが書かれたヒンディー語・英語の紙を渡されましたが、
初めは全然付いていけない!
でも、周りのインド人の女の子やヨギさんはスラスラ…
ヨギさんに至っては、あんちょこすら見ていない(暗誦してる)!
ちなみに、「21回」読む、というのにももちろん意味があるらしく、
あとでヨガのパフォーマンスをしてくれたおじいさんが、
人間の体の5つの要素(「木火土金水」的なもの・・少し要素が違ったけど)や、五感、魂などを足して21だ・・と言っていました。
とにかく、21回・・長かった・・・。
私は遅刻したので全部始めから詠唱しているわけでもないですし、途中で疲れてしまってからは、もはや胎教の気分でゆらゆらとマントラの波に揺られて覚えられたところだけ声を出していたのですが。
敬虔なインド人。恐るべし。
②文化パフォーマンス
(このプログラムは、神様に踊りや音楽を捧げるという意味と、エンタメ的な意味があったのではないかしら・・)
(オディッシーの踊り。「世界で一番ラッキーでハッピーなさちこさん」)
(指原さん・さちさんのタブラ・ハルモニウム演奏)
(ヨガの先生の講義&パフォーマンス)
どれも素敵だったのですが、
中でもヨガのお話と実践がとっても為になりました
(ついでに、久しぶりにヒンディー語が聞けて嬉しかった・・というのも。笑)
そもそも、ヨガは
「身体と魂をつなげる」ためのものだそうです。
そして、ヨガの時にするという
「オーム」の発音の練習がとてもリラックスできて良かった。
こんなふうに胡座をかいて、
両手の親指と人差し指で円を作ります。
お腹を意識しながら「ア」
胸を意識しながら「ウ」
口を閉じて「ム」
これを5回繰り返す。
その後、両手を揉んで、顔に当てる。
「オーム」はよく神様に祈る時とか、インド映画でも聞きます。
「オーム」の発音の練習をみんなでしている時、お腹の赤ちゃんもポコポコしていたので、胎教にも良さそう?
③ガネーシャのお戻りの式と歌
再び、①みたいな「歌」(今度はちょっと短い)を、数曲みんなで歌う・・というか詠唱。
それから、ヨガの先生がお盆に火を焚いたのを持って、
ガネーシャ像の前で祈りを捧げてから、参加者みんなのところを回る。
(日本のお寺で、お線香の煙からご利益をもらうような感じ。)
ここでついに来た!
「ガンパティ・バッパ!」
「モーリャ!」
そして、花びらをみんなが手にして、ガネーシャ像にお供え。
(奥のガネーシャ像は普段からこの文化センターで祀られているもの。手前の祭壇中央にある10cmくらいのガネーシャ像が、今回のお祭りのためにお祭りされた像。)
これで、儀式は終了・・。
ヨギさんから、黄色いお菓子と軽食を頂きました♪
・・と、こんな風に本格的な儀式やプログラムを経験できて、とっても良かったです。ヨギさんに感謝!!
終わった後は、下のレストランで美味しいマトン・ビリヤニを頂きました♪(1000円也)
さて、最後に蛇足です。
本来ならば、ガネーシャ祭りでお祭りしたガネーシャ像は、お祭りの期間が終わった後に水に流します。(池や、川や海へ。ドボーンと。)
でも、日本でそれを本当にやるのか!?やっていいのか?
気になってヨギさんに聞いてみました。
気になる答えは・・
「流しません。」
「その代わりに、形式としてこの小さなビートルナットを流します。」
(写真提供:ヨギさん)
実は、ガネーシャ祭り初日(今年は9月2日)の儀式の時に、
「赤いガネーシャに命を吹き込むのでなく、このビートルナットに対してマントラを読む」とのこと。
なるほど〜。
このくらいの大きさのナッツなら、流しても問題ないですよね。
実際インドでも、
町内会全体などのレベルで大きなガネーシャ像(何メートルもあるようなの)を祀っているところがあるのですが、そういうところでもこの方法を採るようです。
・・いろいろと勉強になりました。
何よりも、お腹の赤ちゃんが喜んでいた気がします(^^)。
素敵なお祭りのプログラムを用意してくださったヨギさんに感謝。