こんにちは!みやまです。
今回はちょっと講演会に行って学んだこと・考えたことについて書いてみます。
1月15日(土)松戸市の市民劇場で松戸市主催の「子どもの未来応援講演会」がありました。
会場内で子どもの一時預かりがあったので(うちの子だけでしたがw)、ありがた〜くお願いしてお話を聞いてきました!
二人の登壇者さんはこちらの方々。
- 市内で活動するNPO法人さんま(Facebookページ開きます)の代表理事石川さん
- 全国的に活動している公益財団法人あすのばの代表理事小河(おがわ)さん
それぞれの講演の後に対談もあるのかな〜とちょっと期待していましたが、それはありませんでした。
学んだこと
そもそもの前提として、松戸市では平成29年の調査(*)によって約4人に1人の子どもが貧困と言える状況にあるとされています。
ちなみに、全国のデータでは「7人に1人」の子どもが貧困。松戸は大変な子が多い…⁉︎
*子どもの生活困難度について「低所得」「家計の状況」「経済的理由による子どもの体験や所有物の不足」の3要素から分類して、なんらかの支援が必要と考えられる生活困難層の割合を出したもの。
(詳しくは松戸市子育て世帯生活実態調査実施結果のページをどうぞ。)
まずは石川さんのお話から。
- さんまの活動:子ども食堂やこども館の運営。遊びによる居場所・つながり作り。
- 活動から見えてきたこと:家族のカタチの多様さ・働き方(働けない場合も)などによる生きにくさがある。
また、私たち一人一人が日頃からできることは…。
- 子どもたちをあたたかく見守る:普段からあいさつをしていると、『あれ、あの子いつもと何か違うな。元気がないな。』など、小さな異変に気づくことができる。地域/近所のおじちゃん・おばちゃん・お兄さん・お姉さんになる。
- つなぐために自分がつながる:地域のNPOや活動をしている人と知り合いになっておけば、子どもでも大人でも何か問題が起こった時に『◯◯のおじちゃん・▲▲さんに相談してみたら?』と支援に繋げやすい。
次に小河さんのお話から。
- 子どもの貧困をめぐる日本の状況
- あすのばの活動:①子どもの貧困をなくすための調査・政策提言 ②全国の団体への中間支援 ③子どもたちへの給付金などによる直接支援
特に発見があったのはこの3点です!
日本のシングルマザー世帯が苦しいのは社会構造的な問題
日本のシングルマザー世帯は就業率(約82%)が世界トップレベルなのにワーキングプアの状態。
非正規で働いている人たちの待遇が問題。
貧乏とは、お金はないけど困りごとが少ない状態。貧困とは、お金がなく困りごとも多い状態
この説明を聞いてハッとしました。
(お金がない、という表現は元は「所得が少ない」でした。)
私は貧困問題について現場で勉強したくて10年前インドに行ったのですが、
この基準でいくと、『インドで私が目にした人たちの多くは貧乏だったんじゃないだろうか…。』と思いました。
もちろん「貧困」状態の人たちも目にしましたが。
私はこの2つをごっちゃに考えていたので、頭の中が整理されてスッキリしました。
ちなみに、お金はあっても困りごとが多い人は「生きづらさ」を抱えている…と区分されていました。
この状態にある人も今の日本には多いですよね…。
制度面から社会を変えていくために政策提言は大事
コロナ禍を受けて、
小河さんのあすのばを中心とした「コロナ禍 子ども・若者のいのちと生活・学びを守ろう!」実行委員会は
2021年6月に衆議院での院内集会「コロナ禍 子ども・若者のいのちと生活・学びを守ろう!」を行い、
その後超党派議連が10月に田村厚生労働大臣に「低所得子育て世帯給付金の再支給」などの要望書を渡しました。
その結果が最近の子育て世帯への臨時特別給付金につながったそうです!すごい!この影響力✨
質問コーナーでどうしてそんなに政治に影響力を持てるんですか?と聞いてみました。すると。
『どの党にも中立に、積極的にお願いをしにくことで信頼を得ます。』
『その分野で活動する団体と束になって』政策提言を行います、とおっしゃっていました。なるほど…。
また、(政策提言の文脈で)一般市民にできることは、行政に対するアプローチとのことでした。
市役所の職員さんに話したり、「市長への手紙」を使ったりするといいのかな…。
自分でやってみようと思ったこと
今回のお二人のお話を聞いて、やってみようと思ったことがあります。
私は今後コロナが落ち着いたら、
①松戸でインド好きの人やインド圏の人とごはん食べたり踊ったりお祭りしたいな…♪
②(完全に企画段階なのですが)子ども世代を対象に「じっくり考えたり自分の意見を自由に言える」場を作りたいな…♪
と夢見ています。
そういうイベントやセッションをする時に、有料の回と無料の回を両方作ろうかな、と思いました。
元は有料で考えていましたが、今回経済的な問題でさまざまな機会(学びも遊びも)を諦めざるを得ない子どもたちがいる…ということ再認識して、自分にまずできるのはこれかなぁ…と。
あと、「地域のおばちゃん」になる作戦は少しずつ決行しているので、これからも図太くやってみます♪
さて。
いかがだったでしょうか?
読んでくださった方に何か発見があれば幸いです。よかったら、考えたことなど教えてくださいね✨こちらのフォームからぜひ。