カースト④「シュードラ=大変だった人たち」という訳でもない

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こんにちは。今回はカーストの一つ「シュードラ」についてのお話です。

実はこのトピックの後に、インド人友達の実話を元に「インド人のオンライン婚活!」について書きたいんですが、インドの結婚を語る上で外せないのがカーストの話。

友達に婚活の話を聞いていた中で、カーストの話ももちろん出てきて、それだけで一つのトピックになる量なので、まずこちらから書いてみます。

先に言っておくと、その友達のカーストが、代表的な4つのカーストカテゴリーに当てはめるなら「シュードラ」だったのです。

ムンバイで有名なドービー・ガート。
ドービー(洗濯人)たちのカーストはダリット。
(イスラム教徒のドービーたちもここでは多い。)

シュードラとは

以前私のブログの中で、カーストについてはこのように紹介しました。

カーストは職業に基づいて人々の階級を決めるもので、

一番古典的で大まかな階級の分け方が、上から
Brahmin ブラフミン(バラモン):神官
Khsyatriya クシャトリヤ:王・戦士
Vaishya ヴァイシャ:商人
Shudra シュードラ:召使・農民
Untouchable (Dalit):アンタッチャブル(一部でダリットとも呼ばれる)、不可触民(皮革加工や死体の処理を仕事とする) 
となっています。

もとの記事はこちらです。

「ダリット」「不可触民」と言われた人たちは人間以下の扱いだったので、

シュードラは4つのカーストの中で一番下のカテゴリーでした。

とは言え、4つのカテゴリー自体も蓋を開ければ3000のカーストに分かれており、それをさらに細かく見たら実に2万5000種類ものサブカーストがあると言われています。

また、友達の話を聞いていると、彼は南インド出身なのですが、

4つのカテゴリーはどちらかというと北インドの話で、そこに自分の家族のカーストを当てはめるとしたら、これかな・・というような感じでした。

神官でも王侯貴族でもなく、軍人でも商人でもなければシュードラカテゴリーに分類するしかないよね・・といったような。

D君の話を聞いて思ったのは、

私が知っている4つのカーストはあくまで表面上のもので、それぞれの細かいカースト名の方を大事にしてる人たちもいるのかも・・

ということでした。

友達のカースト

私の留学時代のインド人友達。名前を仮にD君とします。20代後半なう。

D君の先祖のカーストは、そもそも南インドのケーララ州の北部にしかいない名前のカーストでした。

彼によると、ケーララでカースト制度があったのは1950年まで。

それ以降は、ケーララでは日常生活で誰が何のカーストかは関係ないそうです。例えば、学校や職場で友達や同僚が何のカーストかを気にしない、と。(今でもカースト差別が根強い北インドと比べて。)

で、話を戻すと、1950年の時点でD君の家族は結構お金がある人たちでした。

いわゆるカーストの職業で言うなら、

お父さん側は農家。

お母さん側は豊かな農家。

どちらとも、いわゆる「主流の」4つのカーストカテゴリーで当てはめるなら、上にあったような

「神官でも王様でも戦う人でも商人でもないから、じゃあシュードラになるよね。」

という感じでした。

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