Rural practicum 農村実習

3月30日夜出発、4月16日夜ムンバイ帰着。


「2週間の農村実習で

①村で生活

②村の社会的・経済的・文化的な概要を把握

③村の家族の実態について聞き取り調査

④子供1人と仲良くなって、彼or彼女の生活・考え方などについて探究」


というのが主な目的でした。

(特に③④はうちの専攻がChildren & familiesだから)



概して、得難い経験をさせてもらって来ました。


まずは、私が今いるマハラーシュトラ州の途方もない広さを実感。

電車で15時間走ってもまだMH!!(マハラーシュトラの略)

すごいよMH、広いよMH。


で、肝心の村での生活ですが。

オリッサ州Keonjhar地方のAnkalpada villageというところに滞在してきました。

一番近い町から車で約45分。


電車なし、バスなし。

トイレなし、お風呂なし。水はポンプの井戸か普通の井戸から汲んでくる。

電気はよく切れるけど、まぁだいたい使える。それでも、約180世帯ある村の中で全てのお家に電気が通じてるわけじゃない。

私たちが住まわせてもらったお家には電気・TV・扇風機・携帯電話があって、お昼過ぎになるとご近所さんたちがTVを見にきてた。


ガスももちろんなし。かまどで煮炊き。

お店はたった一つ、小さな食品雑貨屋さんがあるだけ。

学校は小学校(5年生まで)が一つ。先生は校長先生を含めて2人。小学校以上のレベルの学校は村の外に行くしかない。


おそらくすべての家庭が農業。

ただし、今の時期を含めた3~4か月は、雨が降らないので多くの人は仕事がない。それでも、ものがないなりにみんな生活してて、食に困ってるわけじゃない。


村の人たちは、みんな優しかった。

実習の課題をこなすのに何件もお宅を訪問したけど、みんな嫌な顔一つせずにわざわざ椅子を外に出してきてくれたり、水も飲ませてくれた。

都会じゃ考えられない、それでも、私のおじいちゃんおばあちゃんが戦前にいた愛媛の村は、きっとこんな感じだったんだろう。



そう、水。

ムンバイでは水道水は飲めないけれど、村では井戸の水を布で漉したのを飲んでました。井戸も使えるようになった。(えらい体力仕事だというのを知った)

お風呂は、井戸の横で服を着たまま済ませる、という芸当も学びました。


2回ずつくらい風邪と腹痛を患ったけど、なぜかムンバイにいる時より治りが早かった。村の気候風土があっていたのでしょうか。

ご飯はお米とダル(黄色い豆のスープ)が主流。学校の食堂より辛くなかった。



私がいた班は5人グループだったんだけど、とっても仲良くなりました。

基本的に私は言葉の壁があったので、村の人とのやり取りは仲間が助けてくれた。そんな中で、私のヒンディー語もちょっとだけ上達した。


そんなグループみんなで学んだのは、

「村=貧しい」というわけではないということ。

町育ちの人間にとって不便なことが、村の人たちにとって必ずしも不便だという訳ではないということ。

それでも、村には古くからのカースト(身分)の違いが色濃く残っていた。

主に3つのカーストが村の人々の中には存在していて、なんとそれぞれが別のカーストから離れて かたまって住んでいた。さらに、別のカーストとのやり取りが少ない、もしくは下手すると嫌い合ってる。

21世紀になってもそんな・・と思うけど、そんな現実が厳然と在ったのでした。



実習から帰ってきてTISSのキャンパスに到着したら、行く前とは何かが変わった気がした。

そしてここ数日は、村の生活と街の生活を比べてみたり。そんな中で、村の生活は都会のスラムよりもよっぽど豊かで健康的なんだと思った。

村々からスラムに移住してきた人たちは、ただ「街で稼ぐ」ためだけに、それ以外のもの(生活環境とか)を犠牲にしてる。村の生活のほうが、ある意味よっぽど豊かなのに・・というのを友達と語り合ったりしました。


あと1週間で日本に帰ります。

この1年間、本当にたくさんのことを経験させてもらいました。友達たちに、先生たちに、関わりあったすべての人たちと環境に感謝。

もう1年。がんばるぞ。

村の生活を経験した今、たいていどこにでも住める気がする。

コメント

  1. 電脳文化桃 より:

    SECRET: 0
    PASS:
    近くのイケメンパティシェのケーキ店へでも。
    こっちはまだ、夜は肌寒いかも。
    風邪ひかないようにね。

タイトルとURLをコピーしました