バウルってなに?
私の説明よりも友美さんのページを見てもらった方が1万倍よく分かるよ〜というのを前提に、書きますね。
バウルとは「いかれている」という意味だそうです。(友美さんのページより)
インド東部にあるベンガル地方。
(現在では、インド🇮🇳の西ベンガル州とバングラデシュ🇧🇩の2つに分かれてますが、もとはベンガルという1つの場所でした。)
バウルの人たちはそのベンガル地方の農村の片隅で、
宗教や派閥に属さず、
日々修行に勤しんでいます。
バウルは「心の人」、
真我と呼ばれるもの、
捉えることのできない鳥
を求めます
パロミタ友美さんの天竺からの手紙「バウル」より
インドでは、修行をしている人(行者)たちへの尊敬のまなざしが人々にはあって、
行者たちの姿が日常の中にある。
そんな中でバウルはベンガルの村から村へと渡り歩きながら
歌をうたい舞を舞い、人々からの喜捨によって生活してきました。
舞歌い。(まいうたい)
バウルの人々は手に楽器をもち、舞いながら歌います。
そのとき「私自身が捧げ物」とのこと。
印象的なひと言でした。
実際に府中インドの会でも友美さんが舞歌いを披露しました。
不思議な感覚。
その場が友美さんによって支配されている?みんな引き込まれている?と言えばいいのやら何やら。
ベンガル語(おそらく)で歌の意味はわからなかったのに。
場の雰囲気を撮ってみたくて10数秒のつもりでビデオをスタートさせたのに
その場の歌・舞・会場の一体感?に引っ張られて、なかなか停止ボタンが押せませんでした。
ベンガル語の歌だけでもそんな体験をしましたが、
友美さんが創った日本語のうたは
自然とからだに染みてきました。
わき出す思いも ねがいも
あなたがくれたものだから
どれほど苦しくても
受け入れて信じようと決めた日
パロミタ友美さんの日本語のうた
修行って何をするの?
バウルの一日
バウルのある日の過ごし方を伺いました。何もない日もあるんだそうです。
- AM3〜4時 起きる。ヨガ(一般的なヨガとは違うみたい)。
- 朝ごはん。料理上手な人を手伝う。
- 午後の数時間しか自由時間はない。(友美さんはその時間寝たい。)
- 夜。アルティの儀式。うた歌ったり。師匠のクラスがあったり。
今ではバウルのアシュラム(お寺&学校みたいなもの)ができているけれど、
以前友美さんが師匠の家に一人だけ弟子としていた時は、
一日のルーティンはぐちゃぐちゃだったらしい。
そんな中でのいちばんの修行は
歌うことでなく奉仕だそうです。
どうやらバウルのすることなすことは、あまねく「奉仕」らしく…
自分以外の誰か・何かに自分を捧げる、ということなのかな。
修行者へのまなざし〜インドと日本と
「修行」についてのトークは友美さんと、会場の普賢寺の住職 小野常寛(じょうかん)さんとの対談でした。
常寛さんは天台宗のお坊さんで、つい先日、京都・比叡山の山歩きの修行からお戻りになったとのこと。
修行から帰ってくると
「2〜3日はふわふわしていて、頭に入ってこない」そうです。
先ほど少し書きましたが、
インドには修行している人・達した人への人々の尊敬の念があって。
一方で日本では「修行する人」(行者)はガチ。
(実際、修行と聞くとなにやら厳しそうで、一般社会からはかけ離れた印象がありますよね。)
友美さん曰く、
日本での修行は「0か100かファンタジーか」になっちゃう。
常寛さんによると、昔は普通の人たちの中でも軽い修行があって、
⚪︎⚪︎講(地名が入ります。例:府中講・松戸講)と言って、山に行ったんだとか。御嶽山とか出羽三山とか。
その辺りのお話を聞きながら、(ここからは私見が入りますが)
たぶん言い方を変えれば「軽い修行」は日本人にも割とすんなり受け入れられるんじゃないかなぁ‥
なんて思いました。
安直ですが、「プチ修行」とかね。
実際、言い方・ラベルは違えど修行と呼べるものは今の日本でもたくさんあると思います。
スポーツや芸術だってそうだし、
何か打ち込むもの・瞑想に通じるものは
修行の一種なんじゃないかなぁ‥。
断食とかヴィパッサナー瞑想とかもあるしね。
師匠のはなし
師匠の話ばっかりしてる、と言う友美さん。
お師匠さんの話で琴線に響いてノートに書き留めたのがこちらのお話。
- 師匠は弟子にちょっと難しい課題を出す。すぐにできることは課さない。
- 師匠にはついていかないといけない、でも盲目ではいけない。目は開いてないといけない。
- 修行も何も考えずにやらなきゃいけない。けど本当に何も考えてないと何にもならない。
- (そういう文脈で)師匠は最高の弟子。
- 名古屋にいるシタール奏者アミット・ロイさんのエピソード
- 日本の生徒はみんな心に爆弾を抱えている。だからオレはそれをつついてバクハツさせる。でも大丈夫。全部受け止めるから。
箇条書きにしちゃうと、なんか味気ないんですが、本当にどの話も面白かった…。しみじみ。
かんしゃ。
バウルの世界のふちを垣間見せてくださった友美さんに。
友美さんに逢える機会を作ってくださった府中インドの会のみなさんに。
私がイベントに行くあいだ3歳児と3ヶ月の赤ちゃんを見ていてくれていた両親に。
ぷはー。
やっと書けました。20日間かかっちゃった。
幼稚園の夏休み、ハンパないですね…。
四六時中こどもと一緒で、落ち着いてブログに向き合える時間なぞほとんどなく…。
それでもスキマ時間を見つけてがんばりました。
読んでくれたみなさんに何かひとつでも面白いな、と思えることがあったら幸いです。
ちなみにこちらの記事で使った写真は、友美さんのOKを頂いて載せています。
最後にもう一度。ありがとうございましたぁ!
コメント
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