こんにちは。今回はカーストの一つ「シュードラ」についてのお話です。
実はこのトピックの後に、インド人友達の実話を元に「インド人のオンライン婚活!」について書きたいんですが、インドの結婚を語る上で外せないのがカーストの話。
友達に婚活の話を聞いていた中で、カーストの話ももちろん出てきて、それだけで一つのトピックになる量なので、まずこちらから書いてみます。
先に言っておくと、その友達のカーストが、代表的な4つのカーストカテゴリーに当てはめるなら「シュードラ」だったのです。
シュードラとは
以前私のブログの中で、カーストについてはこのように紹介しました。
カーストは職業に基づいて人々の階級を決めるもので、
一番古典的で大まかな階級の分け方が、上から Brahmin ブラフミン(バラモン):神官 Khsyatriya クシャトリヤ:王・戦士 Vaishya ヴァイシャ:商人 Shudra シュードラ:召使・農民 Untouchable (Dalit):アンタッチャブル(一部でダリットとも呼ばれる)、不可触民(皮革加工や死体の処理を仕事とする) となっています。
もとの記事はこちらです。
「ダリット」「不可触民」と言われた人たちは人間以下の扱いだったので、
シュードラは4つのカーストの中で一番下のカテゴリーでした。
とは言え、4つのカテゴリー自体も蓋を開ければ3000のカーストに分かれており、それをさらに細かく見たら実に2万5000種類ものサブカーストがあると言われています。
また、友達の話を聞いていると、彼は南インド出身なのですが、
4つのカテゴリーはどちらかというと北インドの話で、そこに自分の家族のカーストを当てはめるとしたら、これかな・・というような感じでした。
神官でも王侯貴族でもなく、軍人でも商人でもなければシュードラカテゴリーに分類するしかないよね・・といったような。
D君の話を聞いて思ったのは、
私が知っている4つのカーストはあくまで表面上のもので、それぞれの細かいカースト名の方を大事にしてる人たちもいるのかも・・
ということでした。
友達のカースト
私の留学時代のインド人友達。名前を仮にD君とします。20代後半なう。
D君の先祖のカーストは、そもそも南インドのケーララ州の北部にしかいない名前のカーストでした。
彼によると、ケーララでカースト制度があったのは1950年まで。
それ以降は、ケーララでは日常生活で誰が何のカーストかは関係ないそうです。例えば、学校や職場で友達や同僚が何のカーストかを気にしない、と。(今でもカースト差別が根強い北インドと比べて。)
で、話を戻すと、1950年の時点でD君の家族は結構お金がある人たちでした。
いわゆるカーストの職業で言うなら、
お父さん側は農家。
お母さん側は豊かな農家。
どちらとも、いわゆる「主流の」4つのカーストカテゴリーで当てはめるなら、上にあったような
「神官でも王様でも戦う人でも商人でもないから、じゃあシュードラになるよね。」
という感じでした。