渋谷ユーロスペースで相方と見てきました。太平洋戦争の南方戦線のお話。
日曜だったせいか、けっこうお客さん入ってました。戦後70年だし、関心ある人多いのかな。
悲惨なシーンも多い・・というのは新聞で見た紹介にも載っていたので、予想通りといえば予想通り。「見た後にものすごくへこむのかな・・」と思ってたけど、そうでもなかった。(まぁ、見てられないようなきつい場面はやや目を逸らしていたのですけど;ものすごい量の多量出血とかね)
あとは、見ている人を悲しませて、お涙頂戴するような感情に訴えかけてくるような作り方ではなくて、ただ淡々と「戦闘の激烈さ」や「兵士たちの狂気」「人間が戦いの中で肉の塊になっていく様子」を底抜けに美しいフィリピンの空や森、海と一緒に映し出していったので、見ているこちら側にも「なるほどね、こんな状況だったのね」とすんなり入ってきた、というのか何と言うのか。
そういえば昨年夏に妹と、「ヒロシマ」という映画を西国分寺に見に行ったのだけど、あっちはかなり感情的になって、ハンカチなしには見られない代物でした。同じ戦争をテーマにしている映画でも、見せ方一つで随分違うんだなと思った。