こんばんは。
今年も残りあとわずか、みなさんいかがお過ごしでしょうか。
今日は私は旦那さんに2ヶ月になったばかりの赤ちゃんを見ていてもらって、柏のキネマ旬報シアターに
インド映画「ガリーボーイ」を見に行ってきました!
(「ガリー」とは「ストリート」、つまり路上や路地裏と言う意味。)
あぁ・・嬉しかった、久しぶりのヒンディー語の響き・・。
(ちなみに、私のヒンディー語はサバイバルレベルでしか使いこなせません。・・が、それでも定期的にインド映画見たり、友達のインド人やインド料理屋さんのネパール人と片言でも会話することでなんとか忘れないように努力中。)
さて、詳細なレポートはできませんが、映画「ガリーボーイ」の見所を私なりにご紹介します♪(ネタバレあり)
▶︎公式サイト「ガリーボーイ」
今だと上映館は限られていると思いますが・・。
1.劇中歌のラップ
この作品は、大都市ムンバイのスラム出身の大学生がラッパーとして成功する物語。(実話に基づくそうです)
私は普段そこまでラップには明るくないですが、主人公の男の子ムラドやそのパートナーのラップはカッコ良かった!
(ただ、映画「きっと、うまくいく」の主人公役を演じたアーミル・カーン同様、主演のランヴィール・シンは大学生と言うにはちょいとおじさん過ぎる気が・・笑)
2.インドのムスリム(イスラム教徒)の現実
主人公ムラドはイスラム教徒です。
インドはヒンドゥー教徒が8割を占めますが、1割強はイスラム教徒。人口にして1億人以上います。
この映画では、そんなインドのイスラム教徒の暮らしぶりや葛藤が如実に描き出されています。
例えば・・
- イスラム教徒ならではの一夫多妻。(ムラドの父が、ムラドの母以外に若い妻を娶ってくる)
- イスラム教徒はお金持ちの家の運転手など、「使用人」として働く人が多い。(ムラドの父も運転手で、「使用人」として生きてきた人生観をそのまま息子にも押し付けようとする)(私がムンバイにいた時も、イスラム教徒のタクシー運転手は多かったです)
- 若い恋人たちと、お見合い結婚をさせようとする親世代の構図(ムラドは同じくイスラム教徒の彼女サフィナがいる。たぶん同じ大学。でも表立って彼女の家には行けないから、夜はムラドが彼女と家族の住むアパートメントの外に座って、サフィナは部屋の窓を開けて、外と中で見つめ合いながら電話でおしゃべりしてる)
- モスクでの礼拝シーン(インドで典型的なイスラム教徒の白い帽子を被ってモスクに行き、水で手や顔を清めたり?メッカに向かって礼拝するシーンがある)
・・などなど。
それ以外では、個人的に郷愁を誘ったのが
- ムンバイのバスの光景(ズカズカと席を詰めさせる乗客)
- ムンバイローカル電車の光景(電車走ってる最中もドア空きっぱなし)
- 迷路のようなダラヴィのスラム
でした。
そして、最後に一つご紹介!
ここにもムンバイの若い才能が!
私がムンバイで院生をしてた時にお世話になったNGO「光の音符」さんが活動している(現在進行形です!)スラム、ワダラの少年ワッシームがラッパーとして今年の夏にデビュー。
実際、ガリーボーイの映画の話を聞いた時、私はワッシームの話かと一瞬思いました・・。でも、他にもいたのね。
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