フィールドワーク1日目(月曜日)、2日目(火曜日)が終わって、その週の後半は、大学院の放課後の時間などを使って、フィールドワークや学校生活に必要なものをいろいろ調達した。
7月20日(金)。
まず、ランチ後の3限の授業(14時〜16時)がキャンセルになったので、1人でオートリキシャに乗って近くのスーパーマーケットに行った。
ペットボトルがちょっと頑丈になった感じの、紫色のプラスチック製の水筒50ルピー(約80円)、お弁当用のタッパー180ルピー(約300円)、フィールドワークのお昼に食べるビスケット・お米のパフなどなど。これでフィールドワークに食料が持っていける!
そして、放課後はルームメイトのジョーと、帰宅途中にあるマーケットで折り畳み傘を購入。(日本から持って行ったのが壊れてしまったが、まだまだ雨季で必要なため。)
傘は180ルピーだった。でもジョーが、
「負けてよ。」
とお店の人に値切ってくれて、150ルピー(約240円)に!
ジョーいわく、
「私はお母さんほど値切らないんだけどね。」
でも、助かりま〜す❤️
7月22日(日)。
日曜は1週間で唯一の休日。前日から食欲があまりなくって、腹痛とやや熱があったのだけど、お昼前にジョーとまたマーケットに行った。
まずは薬局で薬を買って、その後お目当てのインド服「クルタ」を2着購入。
それまでは、日本から持って行ったTシャツにジーパンで過ごしていた。でも、
「フィールドワークで地元の人々がいる所や学校に行くんなら、溶け込めるようにクルタを買えばいいよ。」
と周りの人に言われていたので、欲しかったのだ。
クルタって、こんな感じ。
(ここは大学院の新キャンパス。一緒に写ってるのはクラスメイトのバワナとターニャ。)
生地はコットン製のものが多くて、横にスリットが入っていて動きやすい。
「下に着るのも買おうと思えば買えるけど、まずはデニムでいいよ。」
とジョーに言われたので、下はしばらくデニムで合わせることにした。
マーケットにあるお店だと、日本のように陳列してある商品をお客さんが好きに見て選ぶのとは違って、店員さんにサイズや色を伝えて出してもらったものを物色する。またジョーが値切ってくれて、2着で400ルピー(約640円)に。
さて、これで翌週(明日)からのフィールドワークも安心!
・・と思いきや、体調が持たなかった。
7月23日(月)。フィールドワーク3日目・・のはずだったが、朝から身体が重たくて熱っぽい。フィールドワーク仲間のメジに電話して、休むことにした。
(ちなみに、フィールドワークを欠席した場合は、後で学期末に埋め合わせをしないといけない。)
7月24日(火)フィールドワーク4日目。
まだ体調は完全じゃなかったけど、おニューのクルタを着て、なんとかフィールドに向かった。
サム・メジと合流して、9時過ぎに最寄駅のあるチェンブー地域の公立小学校へ。
その日は2つの小学校を回って、同じ内容の簡単な調査をした。体調が悪かったせいか、1校目でのことはあまり覚えていない。
2校目には、30分くらい移動して12時半に着いた。『最初の学校よりきれいで、しっかりした建物の校舎だなぁ。』とぼんやり思った記憶がある。そこは、イスラム教徒の多い地域だったので、A財団から小学校に派遣されているティーチング・アシスタントの女性もムスリムらしく、黒いブルカを着ていた。
持って行った昼食を食べてから、13時半から15時過ぎまでサムとメジが「ベースライン調査」をするのを見ていた。(ヒンディー語がしゃべれないとできなかったのだ。)
2人がやっていた調査は、小学校に入る前の子どもが対象の、「子どもたちがどれだけ英語の知識を持っているか」というもの。
サムたちは子どもに自己紹介した後、
「これから英語の簡単なテストをするよ。」
みたいなことをヒンディー語で言ってから、いくつか英語の質問をする。
見ていただけでも、子どもによって『個人差が大きいなぁ・・。』と感じた。
「英語で数を数えてください。」
という質問に対して、4人見た内で指を使いながら1から10まで数えられたのは、女の子1人だけだった。
15時ごろにその調査は終わった。
メジ「今日はもう帰っていいのかな?」
2つ目に訪問した学校は、大学院の最寄駅からわずか駅2つ目のところ。体調も体調だったので、私もそのまま帰りたかった。
サム「とりあえず、クリパ(私たちのフィールドワークの監督役)に電話しないといけないでしょ・・。」
(携帯から電話)
電話し終わった彼女は苦笑していた。
サム「メジ、クリパなんて言ったと思う?『戻ってこい。』って言ってるわよ〜。」
メジ・私「Oh, my….(なんてこった…。)」
で、そこから1時間弱かけてNGOのオフィスのあるダーダーまで移動。その時の私はまだ自己主張ができなかったので、辛かったが2人に着いて行った。
17時前にオフィスに到着。もうほとんど帰ってもいい時間なのに、クリパは私たちに何をさせたいんだろう?
クリパに会って少し話をした後、彼女に、
「元気?」
と聞かれた。元気がないのが見え見えだったかな。
「あんまり…。」
と答える。
クリパが私の首にちょっと触れた。それから私たち3人に言った。
「彼女、熱があるわ。すぐに帰りなさい。」
まさかのトンボ帰り決定!
その後まだ「働け」と言われるのもきついが、不調な中、2時間かけて往復するだけの行為のなんとムダなこと・・。いえ、それもこれも、「戻ってこい」と言われた時にもっと私がインド人よろしく我を出していれば・・。く、悔しい。
という事で、結局ダーダーからタクシーを拾って、メジとサムが私を下宿先まで送り届けてくれた。道中、メジが助手席に座って、後部座席でサムが膝枕をしてくれた。私の下宿先は学校から遠いから、学校近くにある2人のアパートからも遠くなっちゃうのに、2人ともそんなことお構いなしに一緒に来てくれた。
下宿先に着いてタクシーを降りるとき、
私「お金・・。」
2人「Noooo.お大事にね。」
と言われて、何から何までおんぶに抱っこ状態だった。
ありがとう、2人とも・・!!
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