【大人も子どもも】世界を感じる おすすめ絵本

バナナかぞく

These are the picture books recommended for feeling the cultures all over the world.

ナマステ!みやまです。

2025年現在5歳と2歳の娘を子育て中。おやすみ前に絵本を1冊ずつは読んでいます。

(多少は買いますが、だいたい図書館で借りてます。)

せっかく多文化スペースを主宰しているので「多文化」に関連する良書をみなさんにもシェアしたいと思います。

「絵本」は文化を知る・感じるには優れたメディアの一つ。

大人の方も「子ども向けでは…。」と敬遠せず、ぜひ楽しんでみてくださいね😊

素敵な1冊に出逢ったら随時アップデートしていきます!

【モンゴル】:『トヤのひっこし』

文:イチンノロブ・ガンバートル 絵:バーサンスレン・ボロルマー 訳:津田紀子 2015年 福音館書店

娘たちが5歳・1歳半のころ読みました。

下の子も楽しんで見ていました。動物もいろいろ出てくるのがよかったのかな‥?

トヤというモンゴルの女の子が、一家総出で(羊や犬もいっしょに)引越しするお話。

モンゴルの生活や風景がかわいらしい絵で描かれています。

かなり細かく描き込まれているので、上の子とは「お兄ちゃんどこ?」とか聞いたりしながら、指差しながら読んでいました。

    【イスラム】イスラム女性のピュアな誇りを感じられる:『ねえさんの青いヒジャブ』THE PROUDEST BLUE

    文:イブティハージ・ムハンマド&S.K.アリ 絵:ハテム・アリ 訳:野坂悦子 2020年

    英語タイトル『いちばん誇らしい青』がすべてを物語っています。

    アメリカ(たぶん)の小学校で、姉妹のお姉ちゃんが初めてイスラム教徒のスカーフ「ヒジャブ」を着けて行ったときのお話。

    この本の素敵なところは

    • イラストが親しみやすい
    • 色づかい(特に青色✨)がとっても美しい
    • ヒジャブへのムスリマ(イスラム教徒の女性)の純粋な誇り・愛着が描かれている(教科書的じゃない)
    • イスラム教徒に対する偏見についてのお母さんのアドバイスが、普遍的な差別や嫌がらせへの対処法を教えてくれる

    …ことです。

    イスラム教の教えの話は出てきませんが、イスラム教の一つの象徴とも言えるヒジャブの文化に触れるには良い本です。

    【インド】インド人の考え方にふれる:『ねずみのよめいり』(世界のむかしのおはなしシリーズ)

    再話:田中尚人 絵:アンヴィル奈宝子 2021年

    日本にもある昔話『ねずみの嫁入り』。実はその元のお話はインドだったそうで…。

    このお話のどこがインド的なの?というと、

    結婚適齢期になった子どものために親が結婚相手を見つけてあげようとするところ。なんです。

    実は現在でもそういう家族がインドにはたくさんいます。

    →これについては別の記事で詳しく書いてあります✨よかったらご覧くださいね。

    インドのオンライン婚活①親が子どものために婚活

    【まんが】インドのオンライン婚活ってどうやるの?

    【ウクライナ】何を教訓とするかは人それぞれだけど…:『てぶくろ』Rukavichka (The Mitten)

    絵:エウゲーニー・M・ラチョフ 訳:うちだ りさこ 1965年

    いまだにロシアの侵攻が続くウクライナで描かれた名作。

    みやま的この本の魅力は…【ご注意。ネタバレあります】

    • 表紙や動物たちの着ている服の模様・色遣いが独特✨
    • 『え、この動物たち天敵同士なんじゃ…。』という相手でも招き入れて共存してしまう懐の深さ(→この度量をぜひ現実の平和にも活かしてほしい…。)

    【ベルギー】戦争がまだ起こってしまう今の時代に『おしっこぼうや:せんそうにおしっこをひっかけたぼうやのはなし』MANNEKEN PIS

    作:ウラジーミル・ラドゥンスキー 訳:木坂涼 らんか社 2003年

    2歳近いうちの次女でも楽しめる工夫のしてある本です。5歳の長女はすぐ内容を覚えて私に教えてくれました。

    深刻な表現なしに、「せんそう」のひどさとそれを軽やかに乗り越えたエピソードを描きだしています。

    戦争もののお話に匂いがちないやらしさがなくて良い本。

    そして、ブリュッセルに行きたくなる!

    【ブルキナファソ】:日本の当たり前に気付かされる『みずをくむプリンセス』THE WATER PRINCESS

    文:スーザン・ヴァーデ 絵: ピーター・H・レイノルズ 訳:さくまゆみこ 出版社: さ・え・ら書房 2020年

    プリンセス好きな5歳の娘が、「プリンセス」というワードに惹かれつつ、

    アフリカの女性の大変さをすんなりと受け入れて読んでいました。

    (プリンセス要素の描写もあって、そこがうまくはたらいたのかも。)

    読んだ後で「ぼくは水をくみに行かなくていいんだ。」と言ってました。子どもなりに何かに気づいたよう。

    うーん、これは買いたい…。

    【西アフリカ】生き生きした市場の風景:『チトくんとにぎやかないちば』Baby goes to Market

    文:アティヌーケ 絵:アンジェラ・ブルックスバンク 訳:さくまゆみこ 2018年

    アフリカが舞台の話はいろいろありますが、今まで絵に親しみを感じられなかったんです…。(か◯さとし先生のとかでも)

    それが、西アフリカに住んでいた女性によるかわいく明るい色遣いの絵、そしてちょっとユーモラスなお話で惹きつけられます♪

    また簡単な数字が出てくるので、最近数字が読めるようになり、数えられるようになってきた3歳娘にも少しお勉強になってちょうどいい感じ。

    「お母さん」の抜けっぷりにはやや驚かされますが、全体として「ポジティブなアフリカ」のイメージを与えてくれる絵本です。

    【日本・ボリビア】2つの国の見事な共演:わたしはせいか・ガブリエラ Me llamo Seika Gabriela

    さく・え 東郷聖美(とうごうせいみ) 2004年

    うちの娘より年上のお姉ちゃんたちがいるママがおすすめしてくれた「こどものとも」シリーズの絵本です。

    日本語とボリビアで使われるスペイン語でお話が進んでいきます。

    どちらの国の文化にも誇りが持てるような内容が素敵✨

    【世界各国】細かい刺繍にうっとりほっこり:『ここがわたしのねるところーせかいのおやすみなさいー』MY BED:Enchanting Ways to Fall Asleep Around the World

    文:レベッカ・ボンド 作画:サリー・メイバー 訳:まつむら ゆりこ 2022年

    この本の魅力は

    • リズム感のいい文
    • 温かみのある繊細な刺繍で作られた「絵」
    • 世界の子どもたちのさまざまな寝方・寝る場所に、びっくりしたり羨ましくなったり…

    というところです😊

    私が『いいなぁ〜。』と思ったのはオランダの子どもの寝るところ。日本の子どもたちも出てきますよ♪

    終わりに

    いかがでしたか?1冊でもお気に入りの本が見つかったら嬉しいです😄

    また素敵な本に出会った時はご紹介しますね!

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